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世界観


世界一周のプロジェクトを進めるうちに、自分の挑戦したい分野が明確になってきた。

自分のイメージしていた世界観、そして世界との出会いで新たに加わった視点。

自分たちがいる世代も、子どもたちの時代も、「こうなったら世界はもっと明るくなるだろうな」との想いを胸に、道を進んできた。

そのビジョンを実現するために、自分はどの分野で、どういう役割でプロセスを歩んでいくのか。

それを自分の中で明確にしたかったから、世界を点で訪ねるのではなく、あえて一周する旅に出た。

私が旅のプロジェクトに設定したのは、"PIECE TO WORLD"というエシカルに関するテーマだ。

その想いとしては、まず自分が人生でやり続けたいことが、人の良さを活かし合い、各々の強みを発揮して大きな成果をあげる仕組みを創ること。

その成果は、世界を明るくするものであること。

日常から飛び出して、世界に視野を広げたときに、どんな課題があって、自分には何ができるのかを知りたかった。

それと世界には自分の知らない価値やサービスがあるということも。

これらが使命感を持った上での、起業のアイデアになるからだ。視野ははじめからグローバルである。

プロジェクトテーマは、ヒト・モノ・トチの良さを活かす、"PIECE TO WORLD"と題し、PIECEを見つけ繋げる旅とした。ここで定義する"PIECE"とは、個々の中でキラキラと光を放つアイデンティティのこと。それは自分の住む土地や自分自身にあって、自分で気づかないうちは、外から誰かに教えてもらうことで気づく。

だから私は旅人として、そのトチでのPIECEを見つけ、繋ぐことで、世界はひとつひとつ繋がり、手を取って強みを活かし合えば、未来永劫に世界は明るく地球は良くなっていくことを表現したかったのだ。

はじめに考えていたエシカルのイメージは、漠然とした環境保護や社会貢献というものだった。その時点で、ビジネスとして収益を上げる起業と、主に寄付で運営するNGOとどちらの形態が良いのかを判断したいとも考えていた。

旅の中で生まれてくるいくつかのアイデアも、オーガニック製品のeコマースなどがメインだった。

嬉しいことに、プロジェクトに興味を持ち、協力したいという人は多かった。

しかし旅を続けるうちに、新たに気づき、強くなる想いがあった。

①自分が日本人であるというアイデンティティに自信がなかったところから、日本が美しい国だと大切に思えるようになった 多くの日本人にも自信を持って、自分のいる国を好きになってほしい

②大自然が好きなのはもちろん、地方での人との出会いは、都会の機械的なものと違い、心通えるあたたかいものであること 不便であるゆえ、人が助け合っている感覚

③webの世界には、グローバルな世界が広がり、スタートアップ界隈では国境さえ感じなくなっていること 刺激しあい高め合う環境が自分は大好きだということ 自分でチームを創り、世界に発信して影響を与えていけること

これらは旅の一連の中で何度も感じさせられるものだった。きっと私の直観やアンテナにフィットしていたのだろう。

そこで気になっていたのが、サテライトオフィスに関する地方活性化の事業。

背景は徳島に家族がいて、地域でのIT化が進み、ベンチャー企業を誘致していると教えてもらっており、いま自分が関心を持っているコンセプトにぴったり合いそうだと思ったのだ。

土地の魅力 × ワークスペース × 自分らしい働き方・暮らし方

これが直接ではないかもしれないが、地方創生という2次的なエシカルに繋がると考えた。

この図式が、まさに今わたしたちが実現したい世界観。これは私達だからこそ楽しんで実現できる。

話を戻して、上記③点からこの図式になった詳細を話すと、以下のようになる。

①日本が美しい国だということを、まだ自分たちの土地の魅力に気付いていない地方の方々に認識してほしい

(自分たちの考えるPRポイントだけでなく、外から見た魅力にも耳を傾けてほしい)

②自然に囲まれた開放的な空間や、人との温かい交流が、健康的になり素晴らしいアイデアに結びつくことの共有

③webではいつでもどこでも、都会と地方、日本と海外、日常では会えない人とも繋がり、自分の能力を活かして働くことができ、プライベートや家族との時間を制限しなくてもバランスがとれる

まずは自分が家族や仲間とともに、この世界観を実現したいし、あらゆる人にその機会を広げたい。

それが現在進行中のスタートアップ、"Share-Fi"のフレームワークで形になりつつある。


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